絵本の読み聞かせで大事にしていること
我が家では毎晩、1時間ほどの時間をとって就寝前に絵本を読んでいます。
二人のこどもはそれぞれに図書館で借りてきた本や、家にあるお気に入りの本を持ってきて、順番に読み聞かせをしています。
1時間というと、
「いったい何冊読んでるの⁉︎」
と思うかもしれませんが、
だいたい一人3〜4冊なので、計6〜8冊くらいです。
下の子はまだ1歳4ヶ月なので、スラスラ読めばものの2、3分で終わってしまうような簡単な絵本です。
それなのにこんなに時間がかかるわけというのは…
寄り道ばかりしているから。
です。
寄り道というのは、ストーリーを読んでいる途中に、疑問やら質問やら、こうなったらもっと面白いのにね!
という感想やら。
ストーリーを読んで聞くだけが絵本の読み聞かせではないと思うんです。
私はできるだけ、本を読んだ時に感想をもってほしいと思っています。
それは私(親)とはまったく違ったものであって良いし、私も感想を言うので、
「自分と他人は考えていること、感じていることが違う」
というのを感じる経験にもなるんじゃないかと。
さて、こどもたちがどんな感想を持っているのか?
私は1段落読むごとにこどもと目を合わすことにしています。
チラッとね。
下の子は、まだ言葉が話せませんが、
私が読んでいる最中は挿絵をジッと見て、読み終わるごとに私の顔をジッと見ています。
楽しい展開の時は私も笑顔で読み、わー!大変だぁ!という展開の時はそんな表情で読んでいるから、たぶん娘は、挿絵+私の表情+声色=この本で起きていること と認識しているはず。
1歳4ヶ月ながら、自分がこわいと感じたぺージになると、本を押さえて首を振って後ずさりしたりします。
「あ、こわいって感想を持ててるな。」
とよく分かります。
こないだは息子と、前のぺージに描いてあったキャラクター(つくちゃん)が、次のぺージには描かれていなかったことについて色んな議論をしました。
私がストーリーを読み進めようとすると…
息子「ちょっと待って!(つくちゃんとよく似た後ろ姿のキャラクターを指差して)いたいた!この子がつくちゃんだよね!」
私「えー?そうかなぁ、帽子の柄が違うから違う子じゃない?つくちゃんはもう帰っちゃったから、いなくなっちゃったんだと思うけど?」
息子「そうかなぁ。もしかしたらつくちゃんは、違う柄のお帽子をもう一個持ってて、変えてきたのかもしれないよ!」
私「そっかぁ。そうなのかもしれないね。でもさ、さっきつくちゃんは足にお怪我してなかった?この子は包帯してないよ?」
息子「病院に行ったから、もう治って包帯とっちゃったんじゃない?」
色んな推測ができました。
私はこのやりとりをして、息子が
「自分と違う意見の相手を納得させる為の提案」ができるようになってきたなぁと感じました。
そして「○○だったからこうなったのかも。」という想像力もついてきたなと。
私が読み聞かせの時間が大好きなのは、こうしてこどもたちの成長を感じられること。
ストーリー自体ではない、どんなところに興味を持って、どんな感想を持って、どんな想像をしたか知れること。
まぁたまにあまりにも疲れてて「今日は2冊で勘弁してくれ…」
という日もあるんですが、とにかくこどもたちには、冊数をこなすことよりも、本の楽しさを感じてもらいたいと思っています。