あそび発達教室を開催しました!【テーマ:色ずかんをつくろう!】
2月8日(木)、あそび発達教室を開催しました。
川崎市麻生区の育児サークルさんにて、今回は18組の親子のみなさんと遊んできました。
さて、今回のテーマの発表の前に、こども達の前で手品(?)です。
タネも仕掛けもないペットボトルの水に蓋をして、よーく振ると・・・
色が現れました!不思議~!!
さて、今日のテーマはその、「色」なのです。
今日は皆にひとり1冊ノートを作ってきましたよ!
ノートといっても、白い画用紙をZ型につなげて折っただけのものです。
私はこれに「いろずかん」と書いてみました!
最初のページには書き込み式のシートが貼ってあります。
まずはこちらで、おともだちとコミュニケーションの時間です♪
最初に、自分の好きな色のシールをもらいます。
赤が好きな子の列はここ。青が好きな子の列はここ…
みんな、じょうずに並んで順番を待てるかな?
好きな色のシールをもらったら、シートの一番上の欄に貼ります。
シートはこちら↓。
お友達の好きな色をインタビューしに行ってもらいます。
「あなたの好きな色は何ですか?」「私の好きな色は○○です。」
そしてお友達の好きな色のシールをもらって、ノートに貼っていきます。
4人のお友達の好きな色を聞いてこられたら終了です。
さて、どうなったかな?
お友達の好きな色は自分と同じだった?それとも違ったかな?
こどもは、生まれたばかりの頃はお母さんと自分自身を一体だと思っているそうです。
それが成長につれて自分とお母さんは別個体だと気づきます。
さらに、自分とお母さん以外の存在がいることにも気づいていき、少しずつそれらを覚えていきます。
さらに成長すると、こんどは自分と同じような存在(お友達)を認識します。そして、それらがそれぞれに違う好みや違う環境をもっていることに気づいていくのです。
今日ご参加いただいたお子さんは、春から幼稚園に通い出す年齢の子が多くいらっしゃいました。
本当に少しずつですが、「お友達と自分とは違うことがあるんだ。」とか、「お友達と一緒だとなんか嬉しい!」とかの感情や気づきを得られたらな、と思いこちらのワークを取り入れてみました。
次のワークはいよいよ「色ずかん作り」です。
みんなには「色のかけら」を配ります。
色のかけらとは、こんなもの↓。
みんなに配ったかけらの「お母さん」を探してほしいんです!
「お母さん」というのは、この色のかけらの元の素材のことです。
さきほどの色のかけらのお母さんはこちら。
さて、皆に配った色のかけらの「お母さん」達の登場です。
みんなの色のかけらはどこから切り取ったものでしょう?
色は?形は?手触りは?
色んなことがヒントになるよ。
こちらは型はめあそびの発展版です。
よくある、丸や三角などのブロックをその形の穴に入れる、1歳半ころから楽しめるあそびですね。
おんなじ赤っぽいかけらでも、こっちは形が違うみたい・・・
ツルツルしているもの、ザラザラしているもの、色んな違いを楽しみながら、こどもたちは自分に配られたかけらのお母さんを一生懸命探して持ってきてくれました!
次は、色のかけらをノートに貼ろう!
皆さんにも素材を持ち寄っていただいたので、それもプラスして、どんどん色のかけらを貼っていきます。
どんな形に切っても良いよ。
自分だけの色ずかんを作ってみてね。
チョキチョキ・・・
あまりおうちではハサミを持たせていなかったのに、できていてビックリ!とおっしゃるお母さん。
いつの間にできるようになっていたの~!?って驚くこと、ありますよね。
このあそび発達教室で気づいていただけるなんて、嬉しいかぎりです!
おこさんは切るのが楽しくて、包装紙をチョキ、チョキ。
こんなに楽しい色ずかんを完成させてくれた子もいました!
車を切り抜いたり、リボンを貼ったり・・・
工作が大好きなお子さんは、もくもくと作業に没頭していました。
続きはぜひおうちでやってみてね☆
女の子達はカワイイものをコレクション。
お母さんにハートの形にしてもらって、ご満悦♪
「カワイイものコレクションノート」でもいいかも!
こちらはページごとに色わけしているよー!という気合いが感じられる一冊。
自分でその色に合った色鉛筆で書き込みをしてくれました。
素材を貼るだけではなく、クレヨン・色鉛筆・クーピー・絵の具等で書き足していくのも楽しそうですね!!
最後は好きな色の小麦粉粘土を2色プレゼント。
待って!
まだ混ぜないで!!
これからこの2つの色を混ぜるんだけど、何色になると思う?
最初のシートに予想の色を塗ってみよう!
それから混ぜて~混ぜて~
さぁ、何色になった?
結果もシートに書いてみてね。
こどもって、意外な色を選ぶものです。
大人はだいたい結果が分かっているから、「そんな色選んだら汚い色になるよ~」とか、「あんまり変化しないんじゃ・・・」とか言ってしまいがちですが、今日は本当に自由に選んでもらいました。
茶色+緑とか、紫+黄色とか、大人ではあまり選ばなそうな色を選択していくこどもたち。
指先を使って、力を込めてこねて混ぜていきます。
こちらのワークは指先の発達を促すことにもなりますし、「予想」と「結果」を意識させるきっかけになればと思い、混ぜる前に何色になると思うかお母さんと話し合ってもらいました。
もちろん、まだその予想が正解することは少ないです。
今回は正解することが目的なのではなく、「自分が考えたことと違うということに驚きをもち、楽しむこと」を目的としています。
先に行ったお友達の好きな色インタビューのワークでも、「違う」ということをまずは知るということを大切にしてほしいなと思います。
今回は幼稚園入園前という時期もあり、サブのテーマを「お母さんとの距離」にしてワークを考えました。
3歳~6歳の児童期の中の発達課題を、エリクソンは「積極性」としています。
母親という安全基地から少しずつ範囲を広げ、自ら探求活動をしていくのです。
幼稚園や保育園にこどもを預けることになって、まず初めに母子分離に対する不安があるのではないでしょうか。
今回はお母さんと離れてもどれくらい活動ができるか?ということをお母さん方に認識してもらう目的もありました。
離れるといっても、一人で列に並ぶ、一人で素材を取りに行く、というくらいの距離でしかありませんが、こどもにっとてはそれさえも大冒険だったりするものです。
今回は「色ずかん」を通して様々なワークに取り組みました。
こどもたちのいきいきとした表情や動きを感じられ、また楽しい時間を過ごすことができました。
春から幼稚園のお友達は3月でこちらの育児サークルを卒業されますが、みなさんが生き生きと新しい生活を送られることを祈っています。
今年度、3回もあそび発達教室をさせていただき、ありがとうございました!