あそびづくりワークショップを開催しました!
「受信力を高めて楽しくコミュニケーション♪あそびづくりワークショップ」と題して、ワークショップを開催しました。
当日は8ヶ月~1歳8ヶ月までの5組の親子さんにご参加いただき、楽しい時間を過ごすことができました!
初めてのワークショップ進行ということもあり、緊張気味の私です。
まずは発達心理学のお話から。
発達心理学を勉強したことによって、子育てについて肩の力が抜けたり、自分の子育てに自信がもてるようになったり。
こどもの成長を大枠でとらえられるようになったので、ぜひ子育て中のお母さんたちには少しでも知識としてもっていてほしいのです。
「受信力」とは「こどもの発達と向き合う力」だと思っています。
何事も、真っ正面から向き合うのはとてもエネルギーがいることです。
しかし、向き合うことが実は近道だったりするという経験を何回もしました。
我が家の子育てエピソードで皆さんの反応が一番みられたのは
幼稚園プレでの母子分離の時のお話でした。(くわしくは「発達心理学を学んで良かったこと」記事)
言語・非言語にかかわらず「話を聴く」ということがこどもの気持ちに一番寄り添うことになるんだなぁということと、発達心理学を勉強していて良かった!と思えるエピソードです。
つづいて「あそびづくりのポイント」について。
受信力のポイントと共通点もたくさんあります。
一番伝えたかったのは、「あそびは与えるものではない」ということです。
こどもの心の動き・体の動き・学びをまずは見守ります。
そしてそれに「乗っかる」だけで良いのです。
無理に大人が習得させたい学びに結びつけたり、四六時中隣にいて関わりを持とうとしなくても良い。
大人はこどもが考えたあそびを適度にアシストする存在になれたら良いですね。
さて、いよいよワークに入ります。
①こどもチャンネルに合わせるワーク
ご自身の幼少期にした「今思うとくだらない」あそびを思い出し、それについてどんなところにワクワクした・興味をもったか?また、その頃の自分に「いいね!」をするとしたらどんな点か?を考えてもらいました。
みなさん、幼少期のことはよく覚えていない様子・・・でも、しばらくすると「そういえば!」と思い出されていました。
私もだいぶくだらないと思われるあそびを数多くしてきたんですが、こどもにとってそれらは何かしらの学びになっているんですよね。
「相手の喜ぶ顔が嬉しかった」という点がワクワクポイントという方もいらっしゃいました。
これはまさしく、こどもにとってあそび相手が好意的な反応を示してくれることが自信に繋がっているということなのではないでしょうか。
何年たっても忘れない経験となっているんですから。
こどもとあそぶとき、すこし「大人な自分」を横に置いておいて接するとより楽しくなると思います!
②あそびのタネを増やすワーク
紙のたまごパックを使ってどれだけあそびを考えられるか、というワークです。
こどもが見つけたあそびを、どうやってアシストして広げる導きをできるかは、親のあそびの引き出しがどれくらいあるかだと思います。
「これはどう?これはどう?」とたくさんのあそびを披露してこどもに選択してもらう、というのではありません。
時にこどもは大人が考えもしない想像力で見立てあそびをしていることがあります。
そんな時に大人が「これのどこが電車に見えているの?」とか「たまごパックはたまごを入れるだけのものでしょ?」という固い頭ではおもしろくありません。
さっそく、たまごパックを配ると・・・
こどもたちは自然とあそび始めました!!
しきりの突起にマスキングテープの芯をはめたり、はずしたり。
「これは入るかな?」「どこまで入るかな?」「同じところにもう1個入る?」「全部並べてみようかな・・・」そんな心の動きが見えてきそうです。
他にも、ペットボトルのふたを入れてみたり、仕切りを切ってしまってブロックにしたり、あいた穴にミニカーを入れてみたり。
ママたちからは、
・たまごパックを顔に見立ててままごとの食べ物をパクパク食べさせる
・パックの中におもちゃを入れていないいないばぁや宝さがし
などなど。
③受信記録ワーク
ここまででもすでにこどもたちは自由に動き、興味にそってあそんでいます。
そんな我が子の様子を、
「心の動き」「体の動き」「学び」「導き」「いいね!ポイント」に分けて記入してもらいます。
こちらは私が長女を観察してつけた受信記録。
みなさん、心の動きをよく観察してらっしゃいました!
まさしく、私がこのワークショップ全体のテーマとしていたのは、目の前のこどもの心の動きをとらえることだったので、とても嬉しかったです。
進行などにおぼつかない点が多々あったものの、みなさんのおかげで形にすることができました!
みなさんからは、
「他の人の発想を聞けて刺激になった」
「もっとこどもと向き合う時間をとろうと思った」
「既製のおもちゃでなくても、こどもにとっては立派なあそび道具であり、そこには必ず学びがあることが分かった」
などのご感想をいただきました。
私にとってもとても有意義な時間となりました。