top of page

私が子育てについて深く考えるようになったキッカケ


長男を出産直後の私は、正直子育てについて何も考えていませんでした。

いや、子育てについてというか、世話の仕方は学ぼうとしてはいましたが、どう育てるとか、どんな風に育てたいとか、全く考えていませんでした。

一応、育児本なるものは買って、月齢を重ねるごとに、「この時期は○○できるようになります」みたいのをチェックしていました。

母子手帳や育児本にある、寝返りの時期になっても、息子はそんな兆候をみせないままでした。

むしろうつ伏せさえも苦しそうで、何とか寝返りの練習をさせようと足を持って返そうにも、必死に突っ張って仰向けでいようとするのです。

そして私も、どうすれば良いのか分からずにいました。

結局、息子が初めて自力で自在に寝返りできるようになったのは、1歳2ヶ月の時でした。

歩き出したのは1歳7ヶ月の時です。

1歳4ヶ月頃から療育センターに通い、理学療法士さんに独歩を促してもらっていました。

1歳すぎて、まわりの子たちが公園で歩きまわるようになっても、息子はお尻をスリスリ移動するばかり。

あまり気にしていなかった私でしたが、

「ごめんね、目が離せなくて、すぐどっか行っちゃうから〜」

と言ってこどもを追いかけるママ友を羨ましく感じ、涙をこぼしたこともありました。

でもある時、

「○君(息子)って、幸せそうな顔してるよね。満たされてるってよく分かるよ。」

と言われたのが本当に嬉しくて。

その時、私はこの子が幸せかどうかということを判断基準にしよう、と決めました。

療育も、この子がストレスに感じているならやめてもいい。

その代わり、この子の心を感じとる力を敏感にしよう、と心がけるようになりました。

公園で一人だけ歩いて遊べなくても、息子は楽しそうでした。

親としては「歩けなくてかわいそう」に感じてしまうかもしれないけれど、息子にとってはかわいそうなことではない。

それならどんどん連れていこう。

こんな風に、とにかく息子の心に歩み寄って、少しでも同じ感覚でとらえられるように、という気持ちで接するようになりました。

すると不思議なことに、子育てそのものが楽しめるようになってきたのです。

辛さや悩みも含めて、子育てそのものが楽しいと。

そして、育児本にある月齢ごとのできるべき事柄にとらわれずに、もっと大枠で発達について知りたいと思うようになったのもこの頃でした。

そこから少しずつ発達について調べたり、本を読んだり、発達心理学の講座を受けたり・・・となっていったのです。

子育てについて勉強するというと、「そんな頭でっかちにならなくても、もっと気楽に子育てしたらいいじゃん」と思うかもしれません。

でも、勉強したことで私は子育てがもっと気楽にできるようになりました。

心の余裕もできるようになりました。

子育て初期の私は、「外の情報」に答えを求めていたのかもしれません。

今は接し方や関わり方を勉強しつつ、目の前の我が子をみて、こどもたちを幸せにする方法を選ぶようになりました。

息子が教科書通りの発達をしなかったというおかげで、私は子育てについて深く考え、自分とも向き合うことができるようになったのです。

特集記事
最新記事
アーカイブ
ソーシャルメディア
bottom of page